

推薦入試とは、調査書点の出し方なども異なりますので項目ごとに説明していきましょう。
学力検査
学力検査で課される教科数は、高校の特色などによって異なります。国・数・英・社・理の5教科、または国・数・英の3教科のいずれかですが、専門学科では3教科を課すところが多くなっています。各教科は100点満点(英語はリスニングを含む)ですが、コースを置く高校などでは特定の教科の配点比重を重くする(傾斜配点と言う)ところもあります。
問題はほとんどの高校で、都立高校共通問題が使われていますが、一部の高校では自校作成問題を利用して学力検査を行っています。
2010年度入試では全日制で、日比谷、西、戸山、新宿、八王子東、国分寺、墨田川、青山、立川、国立、両国、白鴎、武蔵、富士、大泉の計15校で、国語・数学・英語について自校作成問題を、社会・理科で都立高校共通問題を使用しました。さらに、国際では英語のみ自校作成問題を使用しました。概して、自校作成問題は都立高校共通問題よりも難易度が高いとされています。十分な 対策が求められるでしょう。
調査書
調査書点は、推薦入試とは違って5段階の評定数値をもとに計算します。学力検査で課される教科数によって、計算方法は異なります。計算式は、次ページの通りで、いずれも51点満点となります。なお、前ページの欄外の通り、調査書は事前に開示されます。
学力検査と調査書の比率
学力検査点と調査書点を足した総合得点の満点は1000点ですが、各々を何点満点に換算するかの比率は高校によって異なります。比率は、7:3、6:4、5:5、4:6 の4 パターンのなかから各高校が独自に決めます。7:3と6:4 は学力検査重視、5:5 は均等、4:6 は調査書重視と考えることができます。とりわけ、7:3の学校は多く、入試が学力重視の方向にあると考えられます。
面接、実技、自己PRカードなど
面接、小論文または作文、実技検査が課される場合は、各高校が適切に基準を定め点数化されます。満点の上限は原則、面接300点、作文200点、面接・作文の両方実施は合計で300点、実技検査1000点で、小論文については特に定められていません。
なお、自己PRカードは、推薦入試の場合と同様に、点数化はされません。ただし、面接が課される場合は、その資料として記述内容が活用されます。
第2志望以下の出願
出願は原則、1校1コースまたは1科(分野)です。ただし、志望校内の同一学科内に2科(分野)以上ある場合は、他のすべての科(分野)に志望順位をつけて出願できます。面接・実技検査などを行う科(分野)を第2志望以下で出願した場合、面接・実技検査は受けなくてはいけません。
※ コース、単位制、エンカレッジスクール、駒場(保健体育)、野津田(体育)、科学技術、多摩科学技術、大田桜台、総合芸術(駒場校舎を含む)、国際、大島海洋国際および学力検査に代えて面接・作文を実施する定時制は別途定める。 |
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この例の場合、学力検査が600点満点、調査書が400点満点なので、それぞれの得点は比例換算による計算で求めなければいけません。これは、次の計算式で求められます。
●合格者の決定 原則として、合格者は総合成績の高い順に決定されます。男女別の募集人員が設定されている高校では、男子(女子)が充足しない場合は、合格者となっていない女子(男子)の受検者のなかから合格者が決定されます。専門学科では、第1志望者による合格者で募集人員が充足しない科(分野)は、不足分を他の科(分野)で合格者となっていない者から志望順位に基づいて総合成績の順に充足します。 |
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●志願変更
出願期間を過ぎたのち、各高校の応募の集計結果が中間発表として発表され、新聞などに掲載されます。受検者は、ここで初めて自分が志願した高校の応募倍率がわかります。
「ここは人気があるだろうから出願を避けたのに、これくらいの応募数だったらチャンスがあるかも」とか「こんなに応募数が多いと厳しいな」などの思いがあることでしょう。そこで、学校選びで後悔しないように、この集計結果を見て1回だけ、すでに提出した願書を取り下げ、別の学校に再提出するチャンスがあるのです。
志願変更に際しては、志望の順位の変更ができなかったり、全日制志願者が定時制に志願変更することができなかったりするなど若干の制約はあるものの、基本的には自由に変更することができます。
●男女別定員制の緩和
都立高校の普通科(コース設置校のコース、単位制除く)では、男女別の募集人員があり、男女別で総合成績の順に合否が決まります。そのため、男子(女子)より成績の高い女子(男子)が不合格になる場合があります。そうした状況を改善する取り組みが、男女別定員制の緩和です。
導入校では、次の手順で合格者が決まります。
1まず、男女別々に募集人員の各9割まで合格者が決まる。
2次に、残りの1割については、1で合格者とならなかった受検者のなかから、男女合同の総合成績順に合格者が決まる。
●特別選考
総合成績順ではなく、「学力検査点だけ」「調査書点と学力検査点だけ」など学校が目指す特色に応じて、学校独自の方法で選考を行うのが特別選考です。特別選考を実施するかどうかは、各高校が決定します。
導入校では、次の12 の手順で合格者が決まります。
1まず、一般入試の募集人員の8割(または9割)に相当する合格者が総合成績順で決まる。
2次に、残りの2割(または1割)については、1で合格者とならなかった受検者のなかから、あらかじめ公表している「2割又は1割部分の選考資料等」に基づいて合格者が決まる。
※なお、男女別定員制の緩和校が、募集人員の2割について特別選考を行う場合は、募集人員に対する最後の1割については男女合同で合格者が決定されます。
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【日比谷高校】(募集人員の1割について実施)
【武蔵野北高校】(募集人員の1割について実施)
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●自己申告書(推薦入試での提出も可)
事情があって欠席が多い生徒は、出願時に自己申告書を提出できます。
全国でも東京都が初めて導入した制度です。生徒と保護者のそれぞれが「高校に理解してほしいこと」を記入し厳封して志願する高校長に直接提出するため、内容を他者に知られる心配はありません。高校は、自己申告書に記入されている内容を加味して、合否判定を行います。
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●第1次募集・第2次募集と分割前期募集・分割後期募集の違いは? 第1次募集での入学手続き者数が一般入試の募集人員に満たない場合に、高校は第2次募集を行います。逆に言うと、第1次募集で募集人員が満たされれば第2次募集は行われません。第2次募集の学力検査教科は、原則として国・数・英の3教科で、学校によっては面接が課されます。 なお、第2次募集および分割後期募集では、学力検査点と調査書点の比率は 6:4、5:5、4:6 の3パターンのいずれかです。 |


