HOME 高校受験まるわかり 公立高校の入試の仕組みを知ろう!【神奈川県編】2012年度版 後期選抜はこう実施される!【神奈川】2012年度版

入試まるわかり
栄えある合格を勝ち取るために 公立高校の入試のしくみを知ろう!【神奈川県編】
後期選抜はこう実施される!

「調査書」と「学力検査」の結果をもとに選考が行われる選抜です。高校によっては面接、作文、実技検査、自己表現活動が必要に応じて課され、その結果も含めて総合的に選考が行われます。前期選抜を「自己推薦型入試」とすると、後期選抜はいわゆる「一般入試」と考えるとわかりよいでしょう。
選考に際して、全日制普通科(クリエイティブスクール・専門コース・単位制を除く。以下、普通科)と、それ以外の全日制普通科専門コース、専門学科、単位制普通科、総合学科、定時制の高校には、若干異なる点もあります。順を追って説明していきましょう。

普通科の後期選抜

普通科では、調査書と学力検査の結果をもとに、第1次選考・第2次選考と2回に分けて選考が行われます。学力検査は英・国・数・理・社の5教科(各50点満点。英語はリスニングを含む)を行い、独自問題による学力検査を実施する学校もあります。

第1次選考では、調査書と学力検査による数値Cをもとに後期選抜募集人員の80%の合格者を決定します(右の囲み記事参照)。

調査書点と学力検査の各々の比率は、「6:4」「5:5」「4:6」のいずれかから各高校が定めるのですが、2011年度入試では、普通科99校のうち、調査書重視の「6:4」が17校「5:5」が25校、学力検査重視の「4:6」が57校となっており、学力重視校が全体の57.6%を占めています。

第2次選考では、募集人員の残りの20%の合格者を決定します。選考方法は、各高校が定めた「第2次選考における選考の方法」に基づきます。大別すると、学力検査の結果のみの選考と、学力検査の結果と調査書の記載事項での選考に分かれますが、高校によっては特定教科の配点を高くする重点化もあり、さまざまです。

ちなみに2011年度入試で、学力検査の結果のみで第2次選考が行われた高校は、全体の39.4%の39校でした。また、特定教科の配点を高くする重点化が行われた高校は、第1次選考で1校、第2次選考で6校でした。

※クリエイティブスクールでは学力検査はなく「面接と自己表現活動」が課されます。

■第1次選考の仕組み(2011年度実績)

調査書

A=( 2年次の9教科の評定合計)+(3年次の9教科の評定合計)×2

Aを100点満点に換算した値⇒数値a

※ 高校によっては、1~3教科以内で評定を各2倍以内で「重点化」します。3年次は2学期までの成績。

学力検査

B=学力検査の得点合計

Bを100点満点に換算した値⇒数値b

※高校によっては、1~2教科の得点を各2倍以内で「重点化」します。

数値Cで合否判定

C=a×m+b×n
「m:n」は、「6:4」(調査書重視)、「5:5」、「4:6」(学力検査重視)の比率の中から各高校が定めます。

数値Cの高い順に募集人員の80%が合格

※重点化…特定の教科の学力検査の得点や中学の成績に対して2倍までの範囲で重みをおくこと。

■「第2次選考における選考の方法」例
(一部抜粋要約・2011年度実績)

【逗子高校】

選考基準

  • 調査書に特記事項の記載がある場合は7点(=A点)
  • 学力検査5教科の得点合計(=B点)

選考方法

  • A点とB点の合計点の上位から決定。

【柏陽高校】

選考基準

  • 学力検査5教科の得点合計(=B点)

選考方法

  • B点の上位から順に選考する。

専門コース、専門学科、単位制、総合学科、定時制の後期選抜

調査書と学力検査の結果を資料として総合的に選考が行われます。高校によっては、必要に応じて面接、作文、実技検査、自己表現活動が課され選考資料となります。

これらの資料をもとに、実際どのような基準で各高校が選考するかを定めているものが、事前に公表される「 後期選抜の選考基準」です。
学力検査は、英・国・数・理・社から3~5教科(各50点満点。英語はリスニングを含む)の範囲内で実施されます。定時制高校は県立平塚農業高校初声分校、横浜市立横浜総合高校を除き英・国・数の3教科です。

また、特定の教科の配点比率を高くする「重点化」が行われる高校もあります。面接は多く実施され、とりわけ定時制ではほとんどの高校が課しています。一方、音楽・美術・体育などの専門コース・専門学科では、専門に応じて実技検査が行われています。

■「後期選抜の選考基準」例
(総合的選考の方法一部抜粋要約・2011年度実績)

【白山高校・国際教養コース】

選考資料の扱い

  • 調査書の学習の記録の評定
    A={ (2年次の9教科の評定合計)+(3年次の9教科の評定計)×2}×2
  • 調査書の記載事項等の活用
    B= 以下の内容に該当があれば最も点数の高いひとつのみ点数化(15点満点)。15点(特記事項、関東大会出場レベル、生徒会役員、英語の評定平均4.5または5.0)、10点(英語の評定平均4.0、県大会[予選通過したもの]、部長・委員長、「3年間地道に授業に取り組み、努力した」と認められる記述)、5点(英検など検定の所定の級取得、部活動継続3年間、国際交流活動、英語の評定平均3.5)
    C(30点満点)=B×2
  • 学力検査の結果 D=5教科の得点合計

選考方法

ACDの合計点 (550点) の高い者から総合的に選考。

【神奈川総合高校・個性化コース】

選考資料の扱い

A= 2年次、3年次の調査書評定合計(90点満点)を、35点満点に換算した数値
B= 生徒会活動、部活動等、資格等・その他、特記事項などの項目ごとの評価合計(12点満点)を5点満点に換算した数値

  • 学力検査4教科の得点について

C=( 国語の得点+数学の得点)×1.5+(残り2教科の得点の合計)〈250点満点〉
D=Cを60点満点に換算した数値

選考方法

第1段階=後期選抜募集人員の95%以内をA、 B、 Dの合計値に基づき総合的に選考。

第2段階=第1段階で合格しなかった者から、募集人員までをDの上位から選考。

●2次募集について

後期選抜の合格発表後、募集人員に満たないなど欠員が生じた場合、2次募集を行う場合があります。それまでに、どの国公私立高校(高専含む)にも合格していない者が志願できます。選考では、英・国・数の学力検査と必要に応じて面接が実施されます(全日制)

●学力検査の独自問題

一部の高校では、学力検査で全県共通の問題ではなく、学校独自に作成した問題を課しています(2011年度は、横浜市立高校を除き、英・数・国については、問題の一部が独自問題実施校間での共通問題、それ以外はそれぞれの学校の独自問題だった)。概して共通問題よりも難易度は高めです。2011年度入試での独自問題実施校は以下の通りでした(いずれも全日制)

2011年度独自問題実施校 横浜翠嵐…5教科のうち英・国・数   柏陽…5教科のうち英・国・数
横須賀…5教科のうち英・国・数     鎌倉…5教科のうち英・数
湘南…5教科のうち英・国・数       平塚江南…5教科のうち英・国・数
横浜国際…5教科のうち英        小田原…5教科のうち英・国・数
光陵…5教科のうち英・国・数       多摩…5教科のうち英・国・数
横浜市立横浜サイエンスフロンティア…5教科のうち英・国・数

 

前期選抜はこう実施される!調査書の実例

後期選抜はこう実施される!志願理由書の実例

第1段階で合格しなかった者から、
募集人員までをDの上位から選考。